まもなく取り壊されるJR曽根駅の現駅舎=高砂市阿弥陀1
まもなく取り壊されるJR曽根駅の現駅舎=高砂市阿弥陀1

 JR曽根駅(兵庫県高砂市阿弥陀1)周辺整備事業で、仮駅舎が完成し、12日の始発から供用が始まる。約100年使用された現駅舎は取り壊しに着手するため、高砂市は19日午前10時から、駅舎内に入れる最後の機会として、感謝を伝えるイベントを開催する。パネルの寄せ書きや記念イラストの缶バッジ作りなどが楽しめる。(大橋凜太郎)

 JR西日本によると、現駅舎は1927(昭和2)年の改築から約100年にわたって、現在の木造平屋の姿をとどめている。駅の北側にある入り口は三角の瓦屋根で、レトロな風情を醸し出し、世代を超えて親しまれてきた。

 イベントは駅舎の記憶を深く刻んでもらおうと、市道路公園課が企画した。

 同駅周辺の整備事業は2024年6月にスタート。総事業費は約49億円。2階に改札がある新駅舎を建設し、駅の南北から改札にアクセスできる自由通路を設けるほか、南側にロータリーを作り、南北それぞれの道路も拡張する。新駅舎は28年度の完成を目指しており、現在は道路の拡張の一部が完了。仮駅舎は約2年間使うことを想定している。

 イベントでは、寄せ書きや缶バッジ作りのほか、現駅舎の歴史を伝えるパネルの公開も予定。また、本物の切符を模した記念切符をアクリルキーホルダーに加工できる体験が楽しめる。さらに、子どもが駅員になりきって、駅務室で記念撮影できるコーナーも設けられる。

 市道路公園課の山下雄一主幹(46)は「100年愛されてきた曽根駅が、これからの100年も愛されるようなイベントにしたい。次の世代に思いをつないでいく機会になれば」と話していた。

 午前10時から正午。入場無料。同課TEL079・443・9034