公明党の斉藤鉄夫代表は9日、東京都内で開かれた共同通信加盟社論説研究会で講演し、与党提出の衆院議員定数削減法案を批判した。「議会制民主主義にあるまじき法案だ。権力を持つ与党が決めるのは、あまりにも乱暴だ」と述べた。企業・団体献金の規制を強化する政治資金規正法改正案を優先すべきだとの認識も重ねて示した。
公明が国民民主党と共に、定数削減法案よりも先に改正案を国会提出した経緯に触れ「改正案を追い越すことがあってはならない」と指摘した。定数削減そのものの議論は否定しないとの意向も示した。
2025年度補正予算案に関し、中間層への物価高対策が不十分だとして、組み替え動議の提出で修正を求める考えを表明。公明は立憲民主党との提出を検討しており、斉藤氏は他の野党にも呼びかける方針だと説明した。予算案への賛否は「政府答弁を踏まえて決める」と述べるにとどめた。
中国軍機による自衛隊機へのレーダー照射を巡り「極めて危険な行為で容認できない。党として中国に強く抗議し、政府の対応を支持する」と語った。
























