【サンパウロ共同】南米の関税同盟メルコスル(南部共同市場)と欧州連合(EU)は17日、自由貿易協定(FTA)に署名した。2000年4月の交渉開始から25年以上かけ署名にこぎ着けた。人口計約7億人の自由貿易市場が誕生することになり、今後は発効に向け欧州や南米の議会承認を得る手続きに移る。
パラグアイの首都アスンシオンで式典が開かれ、出席したEUのフォンデアライエン欧州委員長は「合意は世界に対する非常に強いメッセージとなる。私たちは関税ではなく公正な貿易を選ぶ」と述べ、関税措置を乱発するトランプ米政権をけん制。ブラジルのビエイラ外相も、FTAは「保護主義に打ちのめされた世界の中で、多国間主義の信念を持ち建てられたとりでだ」と語った。
FTAによる関税撤廃で、EUは年490億ユーロ(約8兆9千億円)の輸出増を期待し、メルコスル側は90億ユーロの輸出増を見込む。一方、欧州には南米から安価な農産物が流入することになり、農業大国フランスなどで悪影響を懸念する声が噴出。欧州側の手続き停滞も危惧される。























