海上保安庁=東京・霞が関
 海上保安庁=東京・霞が関

 海上保安庁の巡視船艇の乗組員らが航海日当を不正受給していた問題で、海保は31日、調査結果を公表した。不正や誤請求したのは3312人、受給総額は計約3700万円だった。瀬口良夫長官や特に悪質な不正をした船長59人を減給などの懲戒処分とした。詐欺容疑での刑事告発も検討している。

 航海日当は母港を出港し、一定の海域・時間を航海した場合に支払われ、基準を満たさないと減額される。海保は2021年4月~24年6月の所属船艇428隻、乗組員9072人を調査。航海時間の水増しや、航行した海域を偽るなどしたほか、出港していないのに日当を受け取ったケースもあった。1人当たりの受給額は177~約29万円。9月までに返金させる。

 請求の責任者は船長で、調査対象の917人のうち不正をしたのは341人。このうち1万円以上を受給したり、出港したと偽ったりしていた152人を悪質と認定した。

 不正・誤請求は全管区海上保安本部であり、管区本部別の件数では7管(北九州)が9652件で最多。