23日、米ニューヨークで開かれている国連総会一般討論で演説するウクライナのゼレンスキー大統領(ロイター=共同)
 23日、米ニューヨークで開かれている国連総会一般討論で演説するウクライナのゼレンスキー大統領(ロイター=共同)

 【キーウ共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は23日、米ニューヨークで開かれている国連総会一般討論で演説した。「早ければ来年にも人間ではなく人工知能(AI)が戦場での展開を決める可能性がある」と警告し「その前に和平が必要だ」と訴えた。殺傷能力の高い兵器の急速な開発に歯止めをかけるべきだとの考えも示した。

 ロシアの侵攻が4年半を超える中、ウクライナはロシアに対抗するためAIを搭載した自律型無人機の実戦運用を進めている。ゼレンスキー氏は人間の判断が介在しない段階までAIの軍事利用が進めば戦争激化を招くと懸念を示した。

 「(侵攻開始時の)2022年に戦場で有効だったものが現在は同じように機能しない」と指摘。AIが将来的にデジタル空間にとどまらず、実際に物理的な作業もこなせるようになる前に「必ず戦争を終わらせる必要がある」と述べた。

 兵器の開発競争を念頭に「ロシアのプーチン大統領が戦争を続ける期間が長ければ長いほど、世界に多くの災厄を残すことになる」と批判した。