海洋の安全保障に関する外相会合に臨む茂木外相=23日、米ニューヨークの国連本部(外務省提供・共同)
 海洋の安全保障に関する外相会合に臨む茂木外相=23日、米ニューヨークの国連本部(外務省提供・共同)

 【ニューヨーク共同】茂木敏充外相は23日(日本時間24日)、国連本部で開かれた海洋の安全保障に関する外相会合で演説した。中東情勢を巡りホルムズ海峡とバベルマンデブ海峡の自由で安全な航行確保の重要性を訴えた。53カ国・機関の外相らが参加し、海洋の安全・安定に向けて緊密に連携することで一致した。

 茂木氏は会合終了後に記者団の取材に応じ、中東各国にも会合参加を呼びかけたと説明。ホルムズ海峡の今後の在り方に関し「国際社会全体で議論していくことが重要だという共通認識を得られた」と語った。

 演説では、ホルムズ海峡通航に伴ういかなる追加的費用も受け入れられないと強調。中国を念頭に「東シナ海や南シナ海での力や威圧による一方的な現状変更の試みに反対する」とも表明した。国連海洋法条約に基づく仲裁裁判所が2016年に南シナ海での中国の権益主張を退けた判断に触れ、当事国が従うべきだと述べた。

 高市政権が掲げる進化した「自由で開かれたインド太平洋」について、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序の維持が柱の一つだと説明した。