解体準備が進むスタッフ用ゲートと大屋根リング
解体準備が進むスタッフ用ゲートと大屋根リング

2025年10月13日に大阪・関西万博が終了しました。Osaka Metro中央線は、4月13日~10月13日の184日間にわたり、万博輸送に精を出しました。特別ダイヤを組み、ピストン輸送を実施した功績は後世に伝わることでしょう。ところで万博終了後、中央線はどのように変わるのでしょうか。また、万博終了後の夢洲駅はどのような様子なのでしょうか。

■昼間時間帯、夢洲行きは15分に1本に

Osaka Metro中央線は、10月14日にダイヤ修正を実施。最小2分30秒間隔のダイヤを、万博開幕前のダイヤ(1月19日改正)の3分20秒間隔に戻しました。また、1日あたりの運行本数(平日)は、万博期間中ダイヤと比べ、上り(コスモスクエア・夢洲方面)は199本減、下り(長田方面)は198本減となっています。

また、約2本に1本がコスモスクエア駅折り返しとなり、夢洲駅折り返し列車は大幅に減少することに。昼間時間帯のコスモスクエア~夢洲間は、15分間隔となりました。

車両面では、中央線の運行本数の減少に伴い、30000A系が中央線から撤退。今後は谷町線で活躍する予定です。

■意外と混雑していた夢洲駅

ところで、万博終了後の夢洲駅はどうなっているのでしょうか。夢洲駅の様子を探るべく、10月14日午前中に同駅を訪れました。まず、コスモスクエア駅から夢洲駅までの車内では、開催期間中に流れた「次はいよいよ夢洲です」の放送や、コブクロによる公式テーマソングは聞けません。淡々と、通常放送が流れるだけでした。

午前10時台の夢洲駅は、万博スタッフや万博を惜しむ客で想像以上に混雑していました。もちろん、万博期間中より少なかったですが。万博の名残りを惜しむように、各所で記念写真を撮影する姿を見かけました。

一方、夢洲駅にある自動券売機の多くが「発売中止」と記されたカバーでふさがれ、万博終了を強く実感しました。

エスカレーターを上がると、開催期間中と同じく、左手に東ゲート、正面には大屋根リングが見えました。

当然ながら、東ゲートへ通ずる道は封鎖されていました。スタッフ用ゲートでは、機械類の撤去がはじまっています。

一方、夢洲では、統合型リゾート施設(IR)の建設が進んでいます。夢洲IRの開業予定年は2030年のこと。その頃には、大阪・関西万博の関連施設の多くが、姿を消していることでしょう。

大阪・関西万博は終わりました。今後の夢洲駅周辺の変貌に期待したいと思います。

(まいどなニュース特約・新田 浩之)