冬場に「冷蔵庫の容量不足」を感じる人が6割近く--そんな調査結果が株式会社オレンジページ(東京都港区)による「ほぼ1000人にききました 冬場の冷蔵庫事情」に関する調査でわかりました。では、年末に駆け込みで利用する人も多い「ふるさと納税」の返礼品を選ぶ際、冷蔵庫の容量を「気にする」人はどのくらいいるのでしょうか。
調査は、20歳以上のオレンジページメンバーズの女性1038人を対象として、2025年8月にインターネットで実施されました。
調査の結果、冬場(12月~2月)に「冷蔵庫の容量不足を感じることがある(よくある+ときどきある)」と答えた人は全体の56.6%。
「容量不足を実感する時期」としては、「12月後半」(86.3%)が圧倒的に多くなったほか、「1月前半」(51.4%)も過半数となり、クリスマスや大晦日、お正月といったイベントが集中する年末年始は、多くの家庭で冷蔵庫のキャパシティが限界を迎える「パンク状態」になっている実態が明らかになりました。
また、「容量不足を感じる冷蔵庫の場所」については、「冷凍室」(77.5%)、「冷蔵室」(63.9%)、「野菜室」(33.0%)が上位に挙がり、まとめ買いした食材や年末年始用の海産物、ふるさと納税の返礼品などで満杯になりやすいことが明らかとなりました。
「冬場に冷蔵庫の容量を圧迫する要因」を尋ねたところ、「まとめ買いした食材」(69.2%)が最も多く、次いで「年末年始のごちそう用の食材」(52.1%)、「おせち料理」(37.1%)、「クリスマスケーキ」(28.4%)といった年末年始特有のかさばる食材や料理が上位に並びました。
また、「年末年始に向けて食材をまとめ買いする理由」としては、「年末は価格が上がるので、その前に買う」という声が多く、家計への意識の高まりが、冬場の容量不足に拍車をかけていることが読み取れます。
さらに、年末に駆け込みで利用する人も多い「ふるさと納税」の返礼品を選ぶ際、冷蔵庫の容量を「気にする(いつも気にする+気にすることがある)」と答えた人は70.0%。
そのうち、「本当は欲しいけれど、冷蔵庫に入らなそうであきらめたことがある」と回答した人が55.7%と半数を超えました。
回答者からは、「駆け込みで納税して、思いのほか早く届いた大量のお肉。冷凍室に入りきらず、近所の実家へおすそわけに走りました」(40代)、「年末ギリギリにまとめて頼むので、冷凍室を圧迫→消費強化週間が毎年訪れます」(20代)といった声も見られ、税制優遇を受けられる年末までにと利用するものの、その返礼品が12月後半の冷蔵庫圧迫に拍車をかけている実態が明らかになりました。
調査を実施した同社は、「物価高が続く中、節約のためのまとめ買いと冷蔵庫容量のジレンマに悩む人が多いことがわかりました。今後は、コンパクトでありながら、特に冷凍室を中心とした大容量を実現し、さらに、使いたいものがすぐに取り出せる整理・収納のしやすさも備えた冷蔵庫へのニーズがますます高まっていきそうです」とコメントしています。
























