ぼくってくさいかなぁ(春乃おはなさん提供)
ぼくってくさいかなぁ(春乃おはなさん提供)

病院に通っていると、医師との相性が合わず、転院を考えたことがある人は少なくないでしょう。治療を続ける上で、安心して相談できる環境は欠かせません。しかしなかには、忘れられない対応を受けたという人もいるようです。そんな実体験をもとに描かれた春乃おはなさんの漫画『転院したいと伝えたら「あなた、臭いですよ」と言ってきた医者。』がX(旧Twitter)に投稿されました。

それは作者の彼氏が会社へ行けなくなったときのことです。食事ものどを通らず、体調も日に日に悪化してしまいます。作者は週に何度か料理を作りに通っていましたが、彼は「具合が悪いから寝る」と横になるばかりで、ほとんど食べることもできずにいました。

どうすれば支えられるのか悩んだ末、作者は「自分が一緒に暮らそう」と決意し、同棲を始めることにします。その後、彼は心療内科を受診し、軽度のうつと診断され薬を処方されたものの、症状は思うように改善しません。

そこで2人は話し合い、作者自身が通院して信頼していた心療内科へ転院することを決めます。そして紹介状を受け取るため、彼は最初に通っていた病院を訪れるのでした。そこで起きた事件はその日の夜に発覚します。

作者と彼が寝室で眠っていると、夜中に彼がすすり泣きをしていることに気づきます。作者は彼になぜ泣いているのか尋ねると、彼は病院で医師から「あなた、なんか臭いですよ」と言われたと打ち明けました。

その言葉を聞いた作者は怒りを抑えられず「転院されることが気に入らず、嫌がらせをしたのではないか」と感じました。心の不調を抱えて苦しんでいる患者に対して、そのような言葉を投げかけることが信じられず、翌日になると病院へ電話をかけて事情を説明します。

しかし医師は謝罪することもなく、電話は途中で切られてしまいます。その後も話し合いの機会は得られず、問題は解決しませんでした。この出来事を振り返り、作者は「病院を選ぶ際は口コミや評判も事前に確認しておいたほうがよいと感じた」と話しています。

読者からは「悪いレビュー消せるようになってしまったみたいですけど、星2のコメントが1番参考になる…!」「この医者の態度はありえなさすぎる」など、さまざまな声が挙がっています。そんな同作について、作者の春乃おはなさんに話を聞きました。

■忘れられない病院での出来事とその後

ー彼氏さんが会社に行けなくなった当時は、どのような気持ちで支えていたのでしょうか?

交際して半年ほどで恋人がうつ病になり、当時はとても不安でした。恋人は実家を離れて暮らしており、ご家族とも疎遠だったため、「私が支えなければ」という気持ちが強かったです。ですが、同棲を始めて1~2カ月ほど経つ頃には、その気持ちは徐々に「別れたい」という思いへと変わっていきました。

ーもし病院側から一言でも謝罪や説明があれば、受け止め方は変わっていたと思いますか?

そうですね。まずは恋人に対して謝罪してほしかったです。ただ、そのような発言をする人が素直に謝るとは思えない、という気持ちも心のどこかにありました。それでも、電話で抗議したいという思いはありました。

ー彼氏さんは転院後、安心して治療を続けることはできましたか?

病院を変えたことで、信頼できる先生に出会い、安心して穏やかに通院できるようになったと思います。少なくとも、私と交際していた間はそうでした。

ーこの出来事を経験して、ご自身の中で「心療内科選び」に対する考え方は変わりましたか?

通院先を決める前に、Googleの口コミをしっかり確認することの大切さを学びました。

(海川 まこと/漫画収集家)