神戸新聞NEXT
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 映画好きが高じて映画監督になり、神戸が舞台の「ハッピーアワー」をはじめ、国際映画祭で重要な賞を次々受けてきた著者による映画本。冒頭から「映画を見ていて寝てしまう」という若い頃のエピソードを披露し、読者を驚かせる。

 映画の見方を語ったレクチャーの原稿を基に書き直した「1」と、雑誌や書籍に掲載した批評的文章を集めた「2」の2冊を同時刊行した。取り上げるのはエリック・ロメールやフリッツ・ラング、ジョン・カサヴェテスら欧米の監督による作品から、台湾の侯孝賢、エドワード・ヤン、そして小津安二郎、相米慎二ら国内勢まで多彩だ。