棋士編入試験の第3局で敗れた後、感想戦に臨んだ西山朋佳女流三冠=8日午後、大阪市福島区、関西将棋会館
棋士編入試験の第3局で敗れた後、感想戦に臨んだ西山朋佳女流三冠=8日午後、大阪市福島区、関西将棋会館

 女性初の将棋棋士を目指し、プロ棋士編入試験5番勝負に挑戦中の西山朋佳女流三冠(29)=大阪府大阪狭山市出身=は8日、大阪市福島区の関西将棋会館で指された第3局で敗れ、通算成績1勝2敗と、後がなくなった。しかし、本局では約1カ月前から準備した戦法で試験官の上野裕寿四段(21)=加古川市出身=を苦しめ、終局後は「新しいことを試し、充実感もあった」と前を見据えた。

 振り飛車党の西山は、攻め重視の「中飛車」や「三間飛車」の戦型を採ることが多い。ところが本局では、攻守にバランスがいい駒組がしやすい「四間飛車」を選択した。