教育現場だけでなく、家庭や職場でも多くの人が頭を悩ませる「叱り方」と「褒め方」。芦屋市立浜風小学校(浜風町)の俵原正仁校長(61)は「叱らない学」を提唱する。いわく、叱ると褒めるは表裏一体。「NGな叱り方」をひっくり返すと「ベリーグッド(VG)な褒め方」になり、褒め方にもポイントがあるという。8月に尼崎市内で開かれた「オモロー授業発表会」でも好評を博した話を、詳しく聞いた。(広畑千春)
■「なーんかええなあ」
俵原校長によると、心を折るのは、感情的▽脊髄反射的▽過去のことを持ち出して▽思い付きで▽曖昧な言葉で▽マイナスな感情を引きずる-叱り方。これを全て逆にすると理想的な褒め方になる。「特に、褒める時は曖昧な方がいい。『なーんか、ええなあ!』って。丸ごと肯定されている気持ちになれる」と話す。

























