姫路や西播磨地域の地場産業・乾麺のメーカー各社が近年、赤ちゃんが食べられる商品を展開している。原料に塩を使わず調理時に水洗いして取り除く必要がないほか、食べやすいようにあらかじめ短く切っていることが特長だ。ベビー用品店大手に納めたり、アレルギー対応の商品を手がけたりしている姫路市内の2社に、開発の経緯や製品に込めた思いを聞いた。(長尾亮太)
■田靡製麺(姫路市白浜町甲) 塩抜き野菜粉末で多彩な味
赤ちゃん向けの乾麺を作り始めた時期は2016年と早く、ベビー・子ども用品の西松屋チェーン(姫路市)や総合スーパー大手などに納めてきた。
元々野菜の粉末を練り込んだ乾麺を作っていたところ、流通業者の目に留まり、「赤ちゃん向けにアレンジできないか」と打診されたという。