8日投開票の衆院選で、兵庫4区(神戸市西区、西脇、三木、小野、加西、加東市、多可町)は、自民党前職と中道改革連合新人、共産党新人が議席を争う。公明党の連立政権離脱と立憲民主党との新党結成で構図が一変した今回、2万票ともされる「公明票」の動向に注目が集まっている。(衆院選取材班)
三木市文化会館(三木市福井)で、1月31日夜に開かれた中道改革連合の演説会。約1300人収容できる大ホールはほぼ満席で、壇上には公明の県議や参院議員らと並び、中道の中山高志氏(54)が緊張した表情を浮かべていた。
マイクを握った東播地域選出の公明県議は「厳しい戦いだが、最後の最後まで勝利を目指す」と声を張り上げ、中山氏を「素晴らしい人。こんな人おったんやと思うほど」と評して聴衆の笑いを誘った。
中道の結党がばたばたなら、中山氏が4区の公認候補として発表されたのも公示の9日前。4区の公明関係者の大半が「顔を見たこともない」という状態で選挙戦に突入した。
国政選挙のたび、自民候補の支援と公明の比例躍進を誓う場だった演説会は「公明党支持者に中山候補の顔見せをする場」(北播磨地域の公明市議)に。中山氏を初めて見た70代女性は「思っていたよりも平和についてしっかり考えている」と目を細めた。
会場には立民を支援してきた労組関係者もいたが、100人ほど。ある労組の幹部は「公明さんはこんなに人が集まるんや」と漏らし、初めての「相乗り」に期待を隠せない。
公明の支持母体・創価学会の動きはどうか。前回、公明が4区で得た比例票は2万4265票。北播磨の関係者は「(中道に)6割入ればいい方かも」と話す。
別の公明市議も「『中道は認められへん』という支持者も一定数いる」。創価学会関係者は「(自民を長年応援してきた公明党支持者に)いきなり立憲と手を組めと言われても、すんなりとはいかない」とする。
盤石な保守地盤とされる兵庫4区だが、政権交代した2009年の衆院選では旧民主党に議席を譲った。6選を目指す自民前職の藤井比早之氏(54)は前回、得票が初めて10万票を割り、立民新人に約3万4千票差まで迫られた。
自民系の加西市議は「大勢は変わらない」としつつ「公明党の票全てが中道に流れるとは思えないが、脅威でないとも言えないかな」と話した。






















