本堂の柱にたいまつの炎をたたきつける赤鬼=三木市口吉川町蓮花寺
本堂の柱にたいまつの炎をたたきつける赤鬼=三木市口吉川町蓮花寺

 厄よけや豊作などを願う「鬼踊り(追儺(ついな))式」が1日、兵庫県三木市口吉川町の蓮花寺で行われた。燃えさかるたいまつを手にした鬼が本堂で勇壮な舞いを披露し、参拝客に厄よけのお守りとなる木片を届けた。

 平安時代末期に始まったとされる伝統行事で、市指定の無形民俗文化財。明治時代初期以降は再三中断したが1966年に再開し、現在は毎年2月の第1日曜に営まれている。

 式は、僧侶が鬼踊り奉納者の厄よけを祈り、鬼の面を清めた。続いて境内の「鎮守堂」に参拝し、本堂に戻って踊りを奉納。大鬼はたいまつや太刀を持ち、豪快に足を踏み鳴らし、火が消えたたいまつはお守りとして参拝客に投げ入れた。

 奉納後、本堂につるしたヤマザクラの枝に紙の花を付けた花取りや紅白の餅まきもあり、参拝客に笑顔があふれた。6年前に子鬼を務め、この日は黒鬼を務めた岸本大輝(たいき)さん(18)は「地元が誇る伝統行事。また来年も見たいと思ってもらえるよう、大きく大きく踊りました」と汗をぬぐった。(大山伸一郎)