「糖尿病患者は脳梗塞や心筋梗塞になるリスクも高く、平均寿命も10年ほど短くなる傾向がある」と警鐘を鳴らす吉田泰昭理事長=神戸市中央区野崎通4、春日野会病院
「糖尿病患者は脳梗塞や心筋梗塞になるリスクも高く、平均寿命も10年ほど短くなる傾向がある」と警鐘を鳴らす吉田泰昭理事長=神戸市中央区野崎通4、春日野会病院

 今や成人の10人に1人が抱えているとされる糖尿病だが、近年認知症との関連性に注目が集まっている。糖尿病患者は、罹患(りかん)していない人と比べて認知症になるリスクが約2倍との報告があるほか、認知症は神経障害や網膜症などに続く8番目に多い糖尿病の合併症ともされるからだ。糖尿病の基礎知識などを解説する「糖尿病教室」を長く続ける春日野会病院(神戸市中央区)の吉田泰昭理事長(78)に聞いた。(聞き手・綱嶋葉名)