温室内の花にとまるスジグロカバマダラ(中央と左)やリュウキュウアサギマダラ=4日午後、伊丹市昆陽池3、伊丹市昆虫館(撮影・大田将之)
温室内の花にとまるスジグロカバマダラ(中央と左)やリュウキュウアサギマダラ=4日午後、伊丹市昆陽池3、伊丹市昆虫館(撮影・大田将之)

 5日は二十四節気の一つ「啓蟄(けいちつ)」。冬ごもりをしていた虫が活動を始める頃とされ、伊丹市昆虫館(兵庫県伊丹市昆陽池3)の温室で飼育されている約千匹のチョウも、太陽光の差し込む時間が延びるに連れて活発に飛び回っている。

 高さ約15メートル、広さ約600平方メートルの温室に14種類が舞う。現状は温暖な地域に生息するオオゴマダラやリュウキュウアサギマダラなどが中心だが、4月に入ればアゲハやキタキチョウといった関西でも見慣れた種類が増える見込み。

 チョウを担当する学芸員の前畑真実さんによると「この冬は暖かい日が多く、街中では例年より早めに見られそう」といい、「他の虫もひっそりと活動の準備を始めていると思うので、目をこらして探してみて」と話す。火曜休み。伊丹市昆虫館TEL072・785・3582

(大田将之)