片山安孝 兵庫県副知事
片山安孝 兵庫県副知事

 兵庫県の斎藤元彦知事や県幹部に「違法行為があった」とする告発文書を作成した元西播磨県民局長の男性(60)が死亡した問題などを受け、片山安孝副知事が自身の進退について、12日午前11時から県庁で報道陣の取材に応じることが分かった。11日の神戸新聞社の取材には「県政がここまで混乱している以上、誰かが責任を取らないといけない」と辞意を固めたことを明らかにしていた。さらに「知事も一緒に辞職するよう進言したが、『県民の負託を受けている』として断られた」などと述べていた。

【元西播磨県民局長の文書問題】3月中旬、兵庫県の西播磨県民局長だった男性(60)が、斎藤元彦知事や県幹部らの言動を「パワハラ」「違法行為」などと告発する文書を報道機関などに郵送。県は男性を解任し、斎藤知事は文書内容を「うそ八百」などと批判した。県は5月に男性を停職3カ月の懲戒処分としたが、内部調査の客観性が疑問視され、県議会は6月、地方自治法100条に基づく調査特別委員会(百条委員会)を設置。男性は7月19日に証人として出席する予定だったが、7日に亡くなっているのが見つかった。関係者によると、自死とみられる。