兵庫県姫路市の姫路セントラルパークに26日未明、アジアゾウ4頭が来園した。25日午後にインドから関西国際空港に空輸され、陸路で姫路入り。同パークでのゾウの飼育は2020年5月に雄のアフリカゾウが死んで以来、5年ぶりという。一般公開は8月9日に始まる。
同パークは23年、インド南部にあるバナーガッタ生物公園と協力協定を締結。新たな人気者として招くとともに、絶滅が危惧されるアジアゾウの域外保存を目的に来園が決まった。同パークによると、県内では王子動物園(神戸市)で2頭、全国では31施設83頭が飼育されているという。
雄1頭、雌3頭は、トレーラー2台に2頭ずつ分乗した。暑さ対策として運搬用ケース「クレート」の中は氷で冷却され、気温が下がった25日夜に関空を出発。翌26日午前0時半ごろ、同パークに到着した。
西角知也園長(52)は「無事に着いてほっとした。ゾウにとってストレスのない環境で飼育管理しながら繁殖や飼育について研究し、種の保存に貢献していく」と話した。
4頭の展示スペースは約10億円をかけて改修。「ゾウの森バナーガッタ」として8月9日にリニューアルオープンする。同パークTEL079・264・1611(辰巳直之)