一般就労を目指し、就労支援事業所で黙々と作業に打ち込む山本幹太さん=丹波市内
一般就労を目指し、就労支援事業所で黙々と作業に打ち込む山本幹太さん=丹波市内

 2025年12月5日夕、大阪・梅田のJR大阪駅。山本幹太(かんた)さん(22)の心を不安が覆い尽くそうとしていた。「でもね、あのね…」「晩ご飯を食べる時間が決まっているんです」。同じ場所を行ったり来たり、ぶつぶつぶつぶつ。外では、大都会のイルミネーションが輝いている。

 この日、通っている丹波市の就労支援事業所の社会見学が長引き、20人の仲間と丹波市へ帰る大阪駅発の電車を約1時間遅らせた。自閉スペクトラム症(ASD)の特性で予定変更が苦手な幹太さんには一大事だった。