NHK連続テレビ小説「ばけばけ」で注目が集まる明治の作家小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の創作ノートが、国内最大級の古典籍オークション「古典籍展観大入札会」に出品されることが13日、分かった。同日東京都内で開かれた報道陣向け内覧会で公開された。ノートには妻セツのものとみられるメモ書きもあった。
ノートは2冊あり、いずれも手帳サイズで計約150ページ。「怪談」などの著作のある八雲らしく、江戸時代に刊行された妖怪についての本の目次をローマ字で写したメモのほか、十五夜を詠んだ俳句らしきものや、チョウのイラストなども書かれている。
「ココヨリトル」「植物ノ顔」といった創作に関係するとみられる日本語のメモもあり、担当者によると筆跡などからセツが書いたと推測されるという。八雲は漢字が読めず、セツが書籍を音読するなどして創作を支えた。
オークションには他に豊臣秀吉や真田幸村が部下に宛てた書状など計約1670点出品。出品作は14、15日に東京都千代田区の東京古書会館で一般公開される。入場無料。
























