【キーウ共同】バンス米副大統領は22日配信の英ニュースサイト「アンハード」のインタビューで、米国が主導するウクライナとロシアの和平交渉ではウクライナ東部ドネツク州の領土問題が「重大な障害となっている」と述べた。ウクライナが最終的に同州を失うと分かっていながら譲歩しないことが交渉の長期化につながっていると主張し、妥協を求めた。
ロシアは東部ドンバス地域(ルハンスク、ドネツク両州)のロシア領承認を要求し、米側はドネツク州の前線からウクライナ軍の撤退を求めているが、ウクライナはいずれも拒否している。
バンス氏はインタビューで、ロシアがドネツク州の支配を強く望んでいると指摘。ウクライナは安全保障上の脅威だと捉えているとし、この問題を解決するために努力を重ねていくと訴えた。
交渉を巡ってはロシアとウクライナ、ウクライナを支援する欧州それぞれに「問題点がある」と説明。これまでの協議で「全ての問題が明らかになった」ことが成果だとし「前進したと思うが、平和的な解決に至ることが可能だとの確信は持てない」と率直に述べた。
























