働く高齢者の転倒を防ごうと、厚生労働省は企業ができる労災防止の取り組みをまとめた冊子を公表し、対策を促している。2センチ以下の小さな段差もスロープで解消するほか、全体と局所の照明を併用して影ができないよう明るさを確保することが重要と指摘。定期的な体力測定で、体の状態を正しく知ってもらうことも必要だとしている。
21日は敬老の日。雇用されている人全体のうち、60歳以上の割合は2025年で約2割に上り、今後も増加が見込まれる。厚労省の冊子は、高齢者は豊かな経験と知恵を持っており、職場環境の改善を「老いへの対策」と捉えずに「ベテランの技を次世代につなぎ、長く元気に働くための投資」と位置付けることで組織の士気が高まると提案している。
近年の労災の事故類型で最も多いのは転倒だ。厚労省によると、転倒による死者と休業4日以上の負傷者は25年、労災全体の3割近くを占める3万7195人となり、15年から約1万1千人増えた。























