バチカン美術館の彫刻「プリマ・ポルタのアウグストゥス像」(ゲッティ=共同)
 バチカン美術館の彫刻「プリマ・ポルタのアウグストゥス像」(ゲッティ=共同)

 初代皇帝が豪華浴場でおもてなし-。東京大のチームが古代ローマの建物跡から発掘したボイラーの役割をする五つの大型のかまが、異例の発見として考古学界の注目を集めている。建物は絶大な権力を誇った初代ローマ皇帝アウグストゥスが造営した別荘跡の一部とみられ、有力者をもてなす巨大な浴場(テルマエ)を備えた迎賓館だった可能性も指摘されている。