2008年12月、市民にとっても長年の悲願であった姫路駅の高架化が完成した。これによって駅北広場の面積が約2・5倍に広がったほか、駅周辺の南北交通が円滑化し、さらには鉄道の貨物基地・車両基地が移転した駅近辺で広大な土地が新たに利用できるようになった。姫路のまち全体の活性化のために大きな可能性が広がったのである。
姫路駅周辺整備事業を進めるにあたって、姫路ならではの駅前広場をつくりたいという思いから事業者の方々に対してさまざまなお願いをした。従来の駅ビルが約40メートル南に下がることに合わせて、JR西日本の駅ビルの用地を東へ移動してもらい、新幹線・在来線のホームから真正面に姫路城が望めるようにした。