
6月も中旬を迎え、1学期の期末テストの時期になりました。期末テストが終わると、次は7月の三者面談が待っています。中学3年生の三者面談は、1・2年生の頃とは異なり、進路について具体的な話が中心になります。志望校や現在の課題、通知表の見通しなど、高校受験に向けて大切な確認の場です。今回は、7月の三者面談を有意義なものにするためのポイントについてお話しします。
◆今は本人の志望を大切にしよう

7月の三者面談は、学校の先生にお子さまの志望校をはっきりと伝えるための重要な機会です。
3年生になったタイミングで、志望校はすでに学校に提出していると思いますが、口頭で、改めて伝えることが大切です。この段階では現実の成績から考えるよりも本人の志望を優先させても大丈夫です。
推薦入試や特色選抜を考えている人は、まだ受験を最終決定していなくても学校の先生に伝えておくようにしましょう。
そのためにも、事前にご家庭で話し合いの時間を持つことが大切です。そして最終的には、お子さま自身に進路を決めさせてあげてください。
これからの人生において、自分で情報を集め、考え、決断する経験は非常に重要です。もし保護者や周囲に決めてもらった進路であれば、高校生活が思い通りにいかなかったときに他人のせいにしてしまうことがあります。
一方、自分で選んだ進路であれば、困難があっても自分なりに乗り越えようとするはずです。保護者の方は、お子さまの考えや思いを上手に引き出し、三者面談でそれを伝えられるようサポートしてあげてください。
◆評定を上げるために聞いておきたいこと
三者面談で気になることの一つが、1学期の通知表ではないでしょうか。7月の面談の時点では、先生方の中ではある程度評価が固まっていることが多いようです。
兵庫県の公立高校入試では、中学3年生の通知表の評定が内申点として入試に反映されます。特に1学期・2学期の評価は非常に重要です。
もし現在の成績で志望校に十分届きそうであれば、その調子で努力を続ければよいでしょう。
しかし、まだ不安がある場合は、「評定を上げるためには何が必要ですか?」と担任の先生に具体的に聞いてみてください。課題が分かれば、あとはその課題を一つずつ改善していくだけです。
私自身も中学生の頃、通知表をもらった後に教科担当の先生へ、「成績を上げたいので、課題を教えてください」と相談しに行ったことが何度もありました。
多くの先生は、きちんと課題や改善点を教えてくださいます。その課題を夏休みから2学期にかけて意識して取り組めば、評価が上がる可能性は十分にあります。
三者面談は、成績についての結果を聞くだけではなく、今後の改善策を確認する場として活用しましょう。
◆ちなみに…内申点はどうきまる?

保護者の方からよくいただく質問の一つが、「内申点はどのように決まるのですか?」というものです。実は、その算出方法は中学校によって多少違いがあるようです。
これまで生徒たちから聞いた話では、
•1学期と2学期の評定を平均する学校
•2学期の評定を重視する学校
•1学期と2学期を1:2程度の比率で計算する学校
など、学校ごとに運用が異なるケースがあります。
ただし、どの方法であっても大切なのは、目の前の学習にしっかり取り組むことです。通知表は定期テストの結果だけで決まるわけではありませんが、テストは評価の大きな材料になります。まずは目前の期末テストに全力で取り組み、少しでも良い結果につなげていきましょう。
◆有意義な三者面談にするために

7月の三者面談のゴールは、「志望校はどこか」「現在の課題は何か」。この2点を、生徒・保護者・担任の先生の三者で共有することです。そのためには、事前に
•志望校について相談したいこと
•内申点について確認したいこと
•夏休みに取り組むべき課題
•推薦入試や特色選抜の可能性
などを整理しておくとよいでしょう。
学校の先生は30人前後の生徒の進路指導を担当しています。こちらから意思を伝えなければ、先生も十分に状況を把握できません。その結果、本来の希望とは異なる進路指導になってしまうこともあります。
もちろん学校の先生は進路指導の専門家ですが、進路を決めるのはあくまでも本人と家庭です。先生は「決定者」ではなく、「良きアドバイザー」です。その視点を持って面談に臨めば、より有益なアドバイスを受けることができるでしょう。
期末テスト、そして三者面談と、受験生にとって大切な時期が続きます。ぜひこの機会を有効に活用し、志望校合格に向けた第一歩を踏み出してください。皆さんにとって実りある夏になることを願っています。
<執筆者>株式会社創造学園常務取締役・手嶋孝紀
兵庫県を中心に100教室以上を展開する株式会社創造学園の総合進学塾エディック・創造学園にて教室責任者、学区責任者、研修、教務など、あらゆる部署を歴任し、教育現場から経営まで幅広い経験を積む。現在は常務取締役として教務のみならず会社全体を統括しながらも、「教務のトップである限り現場を離れない」という信念を貫いている。どれほど多忙でも教壇に立ち、生徒と共に学ぶ姿勢を崩さない。その現場での気づきが、新しい教材や指導法の開発へとつながり、創造学園全体の教育力向上を牽引している。























