アニメの世界に入り込んで楽しむ来場客を、ひょっとこの面をかぶってもてなす宮脇大和さん(右)=7月、パリ(宮脇さん提供)
アニメの世界に入り込んで楽しむ来場客を、ひょっとこの面をかぶってもてなす宮脇大和さん(右)=7月、パリ(宮脇さん提供)

 7月、ジャパンエキスポ・パリに持ち込んだ包丁40本は、手作業で名前を刻む銘切り実演の効果もあって、最終日を待たずして売り切れた。

 三寿ゞ刃物製作所(三木市本町2)の宮脇大和代表(58)は、周到な準備を重ねて世界最大規模の日本文化見本市に臨んだ。

 2月にパリ市内のレストランを貸し切っての商談会に参加し、現地のシェフから意見をくみ取った。4月にはフランスの販売関係者を三木に迎えるなど人脈をつなぎ、見本市の最中にも事前にアポイントを取った刃物専門店や雑貨店、和食レストランを巡った。

 展示販売した6種類の包丁は取扱店からの助言を受けて、ラインアップと価格設定を変更した。そして最後の工夫が、フランスでも大人気のアニメ「鬼滅の刃」に登場する鍛冶職人に寄せて、ひょっとこ面をかぶって実演の舞台に立つことだった。