兵庫の落雷データを地図に落とし込む中で、県内に残る「雷」の民話や信仰も重ね合わせてみた。雷は恐怖である一方、落ちた場所が特別視され、神の意思として理解されることもあったという。各地の民話や伝承を研究する関西学院大学の島村恭則教授に、人々が雷とどう向き合ってきたのかを聞いた。

■恵みとして敬い、災いとして恐れ
島村教授によると、古くから雷には何度も落ちる「通り道がある」と考えられてきた。丹波地域では、真夏に発生して大雷雨をもたらす雷雲を「丹波太郎」と呼び、今も広く浸透している。今回のデータでも丹波地域は落雷が目立つ一帯の一つで、言い伝えと重なる部分があった。
























