入口と出口でまったく様相が変わっているトンネルの写真がXに投稿され、4800件を超える”いいね”がつくなど話題を呼んでいます。投稿したのは、SNSで郷愁探訪の様子を発信している一人旅研究会の栗原悠人(@hitoritabiken)さん。投稿されたトンネルの入口と出口の写真には、「ゲームのマップとかにありそう」「トンネル内の時間の流れ方には異常がありそうだね」などとコメントが寄せられました。
このトンネルは、静岡県掛川市にある岩谷隧道。まるで時代も空気感も異なる2つの世界が一本の隧道でつながっているかのような光景に「興奮した」と栗原さんは語ります。
「一風変わった隧道が好きで、コルゲート管側の出口の写真を見かけて気になったのが最初です。現地に行って初めて反対側の坑口の様子を知り、興奮しました」
栗原さんは、旅先では事前に細かい下調べをしないのが信条。今回も事前情報はほとんど持たず、現地での感覚を大切にしようと考えていたそう。
「その場で感じることを重視しているので、事前・事後もあまり調べてはおりません。ただ、(この隧道が)現状も公道として管理されていることには驚きました」
隧道の内部に入ると、空気は一変。
「手掘りで影が出来やすい構造のため、まっすぐでしたがかなり暗く感じました。また、軽自動車がやっと通れる大きさしかないため、閉鎖感も凄かったです」
こうした非日常空間を探索するときに、栗原さんが大切にしているのは「直感」だと言います。
「『おっ?』と目に留まった場所・情報は無視せずにそっちの方に歩いてみたり、様々な手段を使ってその場所を調べたりしています。特に、現地での直感は当たるので、素通りして後で後悔しないように遠回りでも見に行くことにしています」
これまで様々な場所を訪れてきた栗原さんですが、今回投稿された岩谷隧道は、特に印象に残ったそうです。
「変わり種の隧道で言えば、天井に穴が空いている所や坑口の半分が閉鎖されているような所も他にありますが、岩谷隧道もそれらに比肩する所だと思います。お気に入りの場所なので、個人サイトでも取り上げました」