家に来てすぐにぴったりくっついていた(左から)満天くん、花丸くん(画像提供:*ig*さん)
家に来てすぐにぴったりくっついていた(左から)満天くん、花丸くん(画像提供:*ig*さん)

キジ白猫の「花丸(はなまる)」くん(当時4歳・男の子)と、グレーの被毛をもつ「満天(まんてん)」くん(当時3歳・男の子)。ふたりがXユーザー・igさん(@kaniikapanda)夫婦の家族になったのは、2025年2月1日のことでした。保護猫カフェでの出会いが、かけがえのない縁につながっていきます。

■保護猫カフェで見つけた運命の出会い

飼い主さんは、猫との暮らしに憧れを抱くようになり、近所にあった保護猫カフェへ足を運ぶようになりました。そこで最初に出会ったのが満天くん、続いて花丸くんとめぐり会いました。血のつながりはないものの、2匹はとても仲良しだったといいます。

「夫は実家で猫と暮らしてきましたが、私にとっては初めての猫との生活でした。猫と暮らす友人やフォロワーさんたちを見ているうちに興味を持つようになったんです。子どもがいないことや、一軒家に住めるようになったことも後押しになり、思い切って迎えることを考え始めました」

2匹の第一印象は対照的でした。満天くんはおとなしく、人に自分から寄ってくることはなくクールな雰囲気。

一方の花丸くんは検査のためケージで過ごしていましたが、抱っこするとヨダレを垂らすほど甘えてきたそうです。

当初は満天くんだけを迎えるつもりでしたが、周囲から「2匹一緒がいい」とアドバイスをもらい、施設スタッフからも「できればふたり一緒に…」と勧められたことで気持ちが固まったといいます。

「夫とも話し合って、留守番をしてもらうときも2匹なら寂しくないだろうと考え、一緒に迎えることにしました」

■猫との暮らしがもたらした新たな日常

保護猫カフェから迎えるにあたっては、まずトライアル期間が設けられていました。初日はケージで過ごし、慣れてきたら部屋へ出してよいというルールでしたが、花丸くんと満天くんは予想以上に人懐こかったそうです。

「ご飯やトイレなども問題なくこなしてくれて、2日目には家の中を探検し始めました。本当にあっという間に馴染んでくれたんです」

一緒に暮らすうちに、ふたりは飼い主さん夫婦にとって欠かせない存在に。落ち込んだときには大きな癒やしを与えてくれ、生活そのものを変えてくれました。

「すっかり猫ファーストの暮らしになって、家の掃除もこまめにするようになりました。私はどうぶつに苦手意識を持っていたのですが、実際に暮らしてみると想像以上に意思疎通がとれて優しさにあふれていて…イメージが大きく変わったのもうれしかったです」

■ツンデレと甘えん坊、個性が織りなす日々のしあわせ

現在の花丸くんは、堂々とした風格をもちながら、家族の前では意外な一面を見せているそうです。

「花丸は、ふだん、ボスのようにどっしりしていますが、夫が帰宅すると個室に呼び出して、ほかの目に触れない場所で思いっきり甘えるんです。ツンデレそのものですね」

一方で、満天くんは誰よりもかまってほしいタイプ。おもちゃを独り占めして秘密基地に隠すようなやんちゃさも見せています。

「満天はいつでもどこでも『僕にかまって!』という甘えん坊大将です。おもちゃも溜め込んでいますね」

ふたりに向けて、飼い主さんは温かいメッセージを送りました。

「我が家に来てくれて本当にありがとう。まだ1年も経っていないけれど、もう5年も10年も一緒にいるような気がします。これからもあなたたちの人生を最高なものにしていくので、どうぞよろしくお願いします」

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)