地域猫だったネネちゃん。保護時のかたい表情から変化してーー(画像提供:パステル三毛猫_ネネさん)
地域猫だったネネちゃん。保護時のかたい表情から変化してーー(画像提供:パステル三毛猫_ネネさん)

三毛猫の「ネネ」ちゃん(推定5歳・女の子)は、Xユーザー・パステル三毛猫_ネネさん(@Pastel_Nene)の大切な家族です。出会いは4年前。偶然ではなく、まさに「縁」と呼ぶべきご縁でした。

■危険な場所から保護され、保護猫カフェで出会ったご縁

ネネちゃんはもともと地域猫として姿を見せていたといいます。草が生い茂り、車やバイクが多く行き交う危険な場所。それでも人懐っこく誰にでもついて行ってしまう性格のため、心配した人の手で保護されました。

「地域猫たちがご飯をもらっていた場所に、途中からネネが現れるようになったそうです。危険な場所だったこともあり、その後は保護主さんから預かりボランティアさんの家を経て、保護猫カフェで暮らしていました」

もともと三毛猫が好きで里親募集サイトを見ていた飼い主さん一家。そこでネネちゃんの写真に一目惚れし、会いに行くことを決意しました。

「その時は猫と暮らす決心がついていなかったのですが、会ったネネはやはりとても可愛くて…。このまま帰ったら絶対に後悔すると思い、その場で里親申し込みをしました。当時ネネは推定1歳。本当に嬉しかったです」

■初日から甘えてくれた…家族になった実感

2021年5月24日。お迎え初日のネネちゃんは少し緊張していましたが、すぐに家中を探検。翌日にはお腹を見せてリラックスし、わずか3日で膝に乗って眠るようになりました。

「猫と暮らすのは初めてで喜びと不安が入り混じっていましたが、ネネのおかげで不安はすぐになくなりました。最初にオヤツをあげすぎて獣医さんに肥満を指摘されたこともありましたが、今は健康管理に力を入れて適正体重を保てています」

その後も日々の暮らしで新しい発見が続きました。寝言を言って飛び起きた姿や、抱っこを喜ぶようになったこと。ネネちゃんが見せる小さな変化のひとつひとつが、家族に大きな喜びをもたらしてきました。

「私たちにとってネネは子供のような存在。旅行好きだったので心配もありましたが、ネネが旅行以上の楽しみをくれているので後悔はありません。嫌なことがあってもネネを撫でると癒され、いつも助けてもらっています」

■添い寝やお出迎え…日々を彩るかけがえのない存在

5歳になったネネちゃんは、今も甘えん坊な性格。常に人のそばにいて、隣に寝転んだり膝に乗ったり、夜は一緒にベッドで眠ります。帰宅時には玄関でお出迎えし、お腹を見せてくれる姿も。

「ネネはいつも人のそばにいます。帰宅すると玄関まで来てスリスリして転がり、お腹を見せて歓迎してくれるんです。添い寝もしてくれて、本当に甘えん坊」

地域猫として生まれ、保護され、保護猫カフェを経て、そして今の家族と出会ったネネちゃん。その歩みはまさに奇跡のリレーでした。

「ネネがお外で生まれて保護され、そこで出会って家族になれたことは本当に奇跡。日々たくさんの幸せをくれて感謝してもしきれません。ネネがうちに来て良かったと思ってもらえるように、これからも精一杯愛情を注いでいきたいです。世界一可愛いネネ、大好きだよ!」

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)