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津波で骨組みだけが残った宮城県南三陸町防災対策庁舎周辺の情景を描いた「南三陸の黄金」
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津波で骨組みだけが残った宮城県南三陸町防災対策庁舎周辺の情景を描いた「南三陸の黄金」
加川広重さん
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加川広重さん

 東日本大震災の被災地の情景を描いた巨大水彩画2作品が1月5~17日、神戸市中央区のデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)で展示される。阪神・淡路大震災から丸19年を迎える神戸と、東北という二つの被災地をアートで結ぶ試み。会期中、向き合って並ぶ巨大絵画の間で作家らの対談や講演会、コンサート、ダンスパフォーマンスなどが展開される。

 藤野一夫神戸大教授ら有志でつくる実行委員会が主催。展示されるのは、画家加川広重さん(37)=仙台市=の「雪に包まれる被災地」(2011年)と「南三陸の黄金(おうごん)」(12年)で、いずれも高さ5・4メートル、幅16・4メートル。「雪に-」は津波直後の宮城県石巻市や気仙沼市をイメージした鎮魂歌的作品で、今年3月にも同センターで展示された。

 一方の「南三陸-」は、東北の被災地以外では初公開となる。津波で骨組みだけが残った同県南三陸町防災対策庁舎周辺の震災1年半後の情景が題材。金色に輝く夕映えの風景に「再生」への希望や祈りを込めた。

 「2作品には、震災が人々にもたらしたものを、時間と場所を超え一瞬にして思い出させる力がある。被災地で困難な状況にある人たちへの思いを共有したい」と実行委の島田誠さんは期待する。

 1月12日午後2時からは、作家高村薫さんと赤坂憲雄・福島県立博物館長による対談などがある。同センターTEL078・325・2201(1月3日まで休館)

2013/12/31
 

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