阪神・淡路大震災の発生当時、我々は大きな悲しみの真っ只中にいました。この悲しみは決して忘れることはありません。だからこそ、二度とあのような災害で大切な人を失いたくはありません。あの時の我々と同じ想いを、震災を知らない、愛する家族や友人に経験して欲しくはありません。
震災の教訓を伝えるということは、この悲しみを伝えることではありません。いかに備えることが大切なのかを伝えることです。いつ、どこで何が起こるかわからない災害に対し、常に「他人事ではなく、自分事」として考える習慣を身につけてもらうことです。いざという時に動ける準備をしてもらうことです。