海面を疾走する「ウイングフォイル」=姫路市白浜町沖
海面を疾走する「ウイングフォイル」=姫路市白浜町沖

 残暑が続く中、兵庫県姫路市白浜町の白浜海岸で、海上を滑走する涼しげな新マリンスポーツを楽しむ人々の姿が見られる。鳥の翼のような形をした帆などを操り、空を飛ぶような感覚でボードに乗る「ウイングフォイル」だ。

 米・ハワイ発祥で、数年前、日本に伝わった。同海岸では、マリンスポーツショップ「ラニカイ」を営む松本大さん(60)と利用客ら十数人が取り組む。国内各地でレースが開催されるほど普及し始めているという。

 空気が入った帆「ウイング」で風をうまく捉えると、ボード下に付いた水中翼「フォイル」の効果で揚力が生まれ、ボードは海面から数十センチほど浮き上がる。波の抵抗が減るため、ボードは滑るように海面上を疾走。上級者だと時速60キロ以上もスピードが出るという。

 松本さんは「ウインドサーフィンと比べ、弱い風でも波に乗れる。風と一体となり、異次元の浮遊感を味わえる」と魅力をアピールする。

 同店では、用具のレンタルとともに初心者向けにスクールを開いている。ラニカイTEL078・943・4707

(辰巳直之)