雷雨接近の予報で25分早めて打ち上げられた小野まつりの花火=小野市中島町
雷雨接近の予報で25分早めて打ち上げられた小野まつりの花火=小野市中島町

 北播磨最多の花火5千発や多彩な演舞を披露する「おの恋おどり」で人気の第48回小野まつりが8月16、17日にあった。主催の実行委員会を悩ませたのが雷を伴う大雨の予報。16日の花火は急きょ予定より約25分早く打ち上げた。中止か決行かの判断を迫られ、打ち上げ時間を早めたことに苦情も届いた。17日のおの恋おどりもプログラムを変更。天候に振り回され、臨機応変な対応が問われる祭典となった。(坂本 勝)

■時間変更、市に苦情も

 実行委によると、16日午後6時ごろに雷注意報が発令され、北の空には雷雲が見えた。同8時を予定していた花火の打ち上げが近づくにつれ、雨や雷がひどくなると予想され、打ち上げの許可権者である北播磨県民局からは「中止も含め、検討を」と判断を迫られた。2012年の第35回小野まつりは大雨洪水警報や雷注意報発令の影響で花火が2日目に順延されたが、現在は順延しない決まりになっている。