「加西に移住して人生が豊かになった」と語る桐谷尚幸さん=加西市北条町西高室
「加西に移住して人生が豊かになった」と語る桐谷尚幸さん=加西市北条町西高室

■家族時間増え人生豊かに

 ラーメン店「桐麺」(加西市北条町西高室)。氷水で締めた太麺に生卵と塩ベースのタレを絡めた「冷やし桐玉」などを求め、先着順の記入ボードはすぐに埋まる。県内外から愛好家が訪れる人気店だ。

 「食べたら気絶するぐらいおいしいラーメンを作りたい」。店主の桐谷尚幸さん(43)は笑う。

 福岡市で生まれ育ち、26歳の時、家族で大阪市に引っ越した。ラーメン店での修業を経て、2014年、同市で桐麺を開店。シンプルな見た目とは裏腹に奥深い味わいの「冷やし桐玉」が人気を呼び、弟子入り志願者も増えた。

 しかし、人気の高まりでマネジャー業務の比重が大きくなり、厨房(ちゅうぼう)に立つ時間が少なくなったことに危機感を覚えた。そこで当時の3店舗を閉め、新しい土地での再出発を決めた。