①六甲山上にあった広場。眺望が良く、かご屋の休憩場所でもあった(森地一夫さん提供)
①六甲山上にあった広場。眺望が良く、かご屋の休憩場所でもあった(森地一夫さん提供)

 ①の写真は、一見よく分からないが、撮影地を解析・特定することで今回も多くの情報を得ることができた。写真(絵はがき)のタイトルは「六甲山頂上 遊園地」。当時の「遊園地」は現在と違って「広場」といった意味だ。

 「この広場は前ケ辻のすぐ下にありました。1938年の阪神大水害で大きな被害を受け、今は全く違う雰囲気になっています」。六甲歴史散歩会代表の前田康男さんは言う。

 六甲を知る人の間では有名な「前ケ辻」とは、表六甲ドライブウエーを登り切った丁字ケ辻の交差点から数百メートル東の辺り。登山道でいうと通称「アイスロード」と「シュラインロード」の発着点に当たる。