蔵元との会話を楽しむ日本酒ファン=阪神梅田本店地下1階
蔵元との会話を楽しむ日本酒ファン=阪神梅田本店地下1階

 地エネの酒「環」7銘柄と、和風のチーズを味わうイベントが、阪神百貨店梅田本店(大阪市北区)地下1階の日本酒バーであった。「環」を醸す7酒蔵の蔵元らが日替わりで登場。「環」の酒米・山田錦を育む有機肥料「消化液」を供給する弓削牧場の生チーズの“冷ややっこ”やカマンベールクッキーなどを参加者たちが味わった。

 来年1月29日~2月4日には同百貨店あまがさき阪神店(尼崎市潮江1)1階でも「環」が販売される。

 「環」は輸入の化石燃料を原料とする化学肥料や農薬に頼らずに、農と食の有機物残さを発酵させてつくる消化液を活用して山田錦を育てる。発酵時に同時に得られるバイオガスは給湯や発電に利用されている。

 阪神百貨店梅田本店では、初日から作り手らとの対話を求めて訪れた日本酒ファンでにぎわった。酒造からは岡田本家(加古川市)代表の岡田洋一さん、富久錦(加西市)社長の稲岡敬之さんらが出演した。

 「環」が担う地域の資源循環の仕組みを聞き、「環」の飲み比べを楽しんだ男性は「作り手側のこだわりを聞きながら飲む酒はうまい。新しい酒に出会えた」と笑顔で話した。

 はんしん尼崎店では「環」4銘柄(櫻正宗、大関、富久錦、盛典)の販売を予定。「環」プロジェクトのメンバーが店頭に立ち、山田錦を環境に優しく育てる農法や、各銘柄の味わいの違いなどを伝える。

 阪神百貨店でのイベントに合わせ「環」の公式インスタグラムアカウントがオープン。同アプリにて「knp_meguru」で検索すれば見ることができる。