台湾文博会に出展した神戸レザーのブース=台北南港展覧館(神戸レザー協同組合提供)
台湾文博会に出展した神戸レザーのブース=台北南港展覧館(神戸レザー協同組合提供)

 神戸レザー協同組合は8月、台湾で開かれた2025台湾文博会(CREATIVE EXPO TAIWAN 2025)に出展した。神戸レザーを使用した履物や革小物、台湾のデザイナーとのコラボ商品などを展示販売。9月中に台北市内で販売を始める予定という。

 神戸レザーは「神戸ビーフ」に認定された但馬牛の副産物皮革を使用。播磨地域の皮革業者らが製品化し、革素材として初めて特許庁の地域団体商標を得た。

 コラボ商品はリサイクル素材とレザーでつくったキャップ。同展示会の企画を担当する台湾デザイン研究院の所属デザイナー、グレイス・ワン氏と制作した。同院は神戸ファッション協会と連携協定を結んでいる縁で実現した。

 同展示会は、2010年より台湾文化部(文化庁に相当)が主催。今年は「異業種連携」、「クリエイティブブランド」、「IPライセンス」の3つを主要テーマとして、台北市内の2会場で開催された。8月5日と6日はバイヤーや建築家、デザイナーなどの業界関係者への開放日で、7日以降は一般の来場者も来場し、入口に行列ができるなど賑わいを見せた。