出動に備え、保線係員が点検したラッセル車=18日午前、JR豊岡駅
出動に備え、保線係員が点検したラッセル車=18日午前、JR豊岡駅

 降雪シーズンを前にJR山陰線で18日、除雪用車両「ラッセル車」の試運転があり、豊岡市の豊岡駅で報道陣に点検作業が公開された。JR西日本近畿統括本部管内の同線と播但線、舞鶴線で、25日までに計5回試走する。

 ラッセル車は積雪30センチ以上が予想される場合に出動し、列車が安全に運行できるよう線路内の雪をかき出す。昨年度は2月に3日間、延べ8回出動した。

 午前6時過ぎに始まった点検では、保線係員3人が雪をかき分ける鉄板「フランジャー」と、雪を線路外に押し出す「先端翼」や「補助翼」が正常に動くかなどを確認。終了後は、兵庫県新温泉町の浜坂駅に向けて出発した。

 同社の伊藤匡哲(まさあき)豊岡派出所長は「予報では今年もたくさん雪が降るようなので、日頃の点検、整備を徹底して万全の態勢で出動できるようにしたい」と話した。(大高 碧)