調査のため網でイネカメムシを採取する職員ら=豊岡市内(JAたじま提供)
調査のため網でイネカメムシを採取する職員ら=豊岡市内(JAたじま提供)

 米の品質や収穫量を低下させる「イネカメムシ」が全国的に増え、但馬地域の水田でも発生が多数確認されている。JAたじま(豊岡市九日市上町)などが今月一斉調査したところ、香美町を除く3市1町で確認され、薬剤の散布などによる防除を呼びかけている。(大高 碧)

■19年ごろから県南部を中心に目立つように

 イネカメムシは、水稲のもみの汁を吸い、米に黒い斑点を残して品質を低下させる「斑点米カメムシ」の一種。出穂期の稲穂を好み、種子が実らない不稔(ふねん)の被害も引き起こす。淡い茶色で、体長1・3センチほど。