候補者の当選を目指し、こぶしを振り上げる支援者たち=新温泉町浜坂(画像の一部を加工しています)
候補者の当選を目指し、こぶしを振り上げる支援者たち=新温泉町浜坂(画像の一部を加工しています)

 8日に投開票される衆院選は、終盤戦を迎えた。2000年以来、26年ぶりに5人による激戦となっている兵庫5区。厳しい寒さの中、5候補は但馬や丹波、北摂まで、広大な選挙区を駆け回り、支持獲得へラストスパートをかける。(衆院選取材班)

 日本維新の会元職の遠藤良太氏(41)は、吉村洋文代表ら党幹部と地盤の三田市で肩を並べ、高市政権の「アクセル役になる」と与党の立ち位置を強調してきた。「SNS(交流サイト)のフォロワーや支援者は増えている」と言い、終盤は動画の投稿に力を入れ、南部で無党派層の取り込みを狙う。

 9選を目指す自民党前職の谷公一氏(74)は、物価高対策や格差是正、能登半島と福島の被災地復旧復興などを強く訴える。個人演説会を重ね、石破茂前首相も駆けつけた。谷氏は「余裕があるわけではない」としつつ、福島や能登入りし、候補者を応援。「大地震を経験した自分の責任」と、被災地へ思いを寄せる。

 中道改革連合新人の川戸康嗣氏(50)は、知名度向上に全力を注ぐ。手探りだった立憲民主党と公明党の共闘では、公明側が500人規模の演説会を催し、街頭演説にも国会議員らが駆けつけるなど後押しする。街頭では、物価高対策に加え、与党との差別化を図ろうと、平和や外交の重要性にも力点を置く。

 共産党新人の村岡峰男氏(77)は、市議を11期務めた豊岡市を中心に支援を呼びかけ、通勤・通学時間帯は駅前などに立ってきた。北部では長靴姿でマイクを握り、「雪で大変な状況の中、なんで選挙なのか、怒りが湧いてくる」と厳しい口調で演説。農業振興や消費税減税、防衛費の増大反対などを訴えている。

 諸派新人の高橋秀彰氏(43)。地元に支持基盤がないことから、個人演説会は開かず、選挙カーで選挙区を駆ける。街頭演説やSNSで政策を発信し、「この国は、命を支える1次産業に投資をしないし、目を向けていない」と農政を批判。輸入に頼るのではなく、食料自給率を上げる支援策が必要と強調している。

兵庫県内の立候補者一覧