江戸時代に日本中を測量し初の実測による日本地図を完成させた伊能忠敬(1745~1818年)について、20年近く研究している高塚洋さん(79)=高砂市米田町米田新=と仲間が、地球1周分を歩いて全国地図を作った偉業の一端に触れる本「伊能忠敬の夢を繫(つな)いだ播磨の止宿(とめやど)八十宿」を自費出版した。播磨を進む中で拠点となった宿に注目し、本陣や寺、庄屋などを紹介。多くは各地域の住民にとってなじみ深い旧跡と重なり、伊能をより身近に感じられる内容になっている。(笠原次郎)