【ワシントン共同】トランプ米大統領は２１日、月内に韓国での開催を調整している中国の習近平国家主席との首脳会談が「もしかしたら実現しないかもしれない」と発言した。その直前には「会談は大成功する」と楽観的な見通しも示しており、外交上の駆け引きを続けているとみられる。
ホワイトハウスでの行事で演説した。トランプ氏は、習氏との関係は良好だと従来の主張を繰り返し、会談は「多くの人が待ち望んでいる」と前向きに言及。その後「もしかしたらなくなるかも」と２回繰り返した。
トランプ氏は１０日、中国がレアアース（希土類）の輸出規制を発表したことに反発し、交流サイト（ＳＮＳ）で「会談を実施する理由はなくなったようだ」と中止をほのめかした。１００％の追加関税の発動もちらつかせた。しかし、その後「１００％関税は持続可能でない」と取り下げを示唆し、会談実現にも意欲を示した。発言は大きく変遷し、真意を測りにくい状況が続いている。
