店内が浸水したラーメン店「あじさい」=22日午後、千葉県大網白里市
 店内が浸水したラーメン店「あじさい」=22日午後、千葉県大網白里市

 神奈川県や千葉県に大きな被害をもたらした台風25号。千葉県内では8月の豪雨に続き被災した地域もあり、住民が「もう勘弁してほしい」と疲れた様子を見せた。土砂崩れがあった現場では22日朝から行方不明者の捜索が続き、付近の住民らは「早く見つかって」と無事を願った。

 千葉県大網白里市の駅前で約50年続くラーメン店「あじさい」は1メートル以上床上浸水し、従業員らが片付けに追われた。8月豪雨でも被害が出て、10月の再開に向け準備を進めていた矢先の災難。店主加藤広美さん(81)は「短期間で二度も大雨被害に遭ったのは初めて。再開の見通しも立たない」と肩を落とした。

 同県佐倉市では高崎川が氾濫して住宅街が孤立した。家族が営む写真館で、流れ込んだ泥を掃除していた内田太志さん(35)は、水に漬かった写真や額縁を前に「ここまでになるとは」と途方に暮れた。

 夫婦と連絡が付いていない神奈川県横須賀市の住宅付近。夫と同級生で、幼い頃から同じ学校に通ったという女性は「心配で朝から何度も見にきている。助かってほしい」と言葉少なに語った。