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宝塚・ボーガン殺傷

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事件があった民家付近を調べる捜査員ら=4日午後0時40分、宝塚市安倉西2
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事件があった民家付近を調べる捜査員ら=4日午後0時40分、宝塚市安倉西2
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殺人があったとされる現場周辺を調べる捜査員ら=4日午後0時40分、宝塚市安倉西2
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殺人があったとされる現場周辺を調べる捜査員ら=4日午後0時40分、宝塚市安倉西2
殺人があった現場周辺で捜査する警察官ら=4日午後9時34分、宝塚市安倉西2
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殺人があった現場周辺で捜査する警察官ら=4日午後9時34分、宝塚市安倉西2

 静かな住宅地が悲劇の舞台に一変した。4日、宝塚市安倉西2の民家であった4人死傷事件。民家の各部屋などで見つかった被害者たちは、ボーガンから放たれたとみられる5本の矢が首や頭に刺さったままの状態だった。逃走することなく、落ち着いた様子で現場にとどまっていたという野津英滉容疑者(23)。被害者は家族、親族とみられる。いったいどんなトラブルがあったのか。周辺住民の表情が曇った。

 武庫川沿いの住宅街。現場の民家は、東側を南北に走る県道尼崎宝塚線から、入り組んだ狭い路地を入っていった先にある。

 通報は午前10時すぎ。50歳ぐらいの女性が助けを求め、現場近くの家に駆け込んだ。首には矢が刺さった状態だったという。

 捜査関係者によると、この女性は、現場から3、4軒隣の家の前で、駆け付けた警察官に「おいにやられた。野津宅です」と説明した。警察官が民家に向かうと野津容疑者が玄関先に出てきた。ベージュ色の長袖シャツと青いジーパン姿で「おばさんを撃ちました」。取り乱す様子はなく、冷静な受け答えだったという。その場で殺人未遂容疑の現行犯で逮捕された。

 民家内には、凄惨な光景が広がっていた。1階の居室には70代と思われる女性が横向きに倒れていたほか、台所兼リビングにも40代ぐらいの女性があおむけに、浴室の前には20代の男性がうつぶせに倒れていた。3人とも頭部に矢が刺さっており、20代男性には2本の矢が撃たれていたという。リビングには犯行に使われたとみられるボーガンがあった。

 その後の警察の調べに、おばとみられる女性以外の3人についても「家族を殺すつもりでやった」と話しているという野津容疑者。終始、落ち着いた態度だったという。

 被害者が搬送される様子を見たという近くの女性(38)は「左手の小指から腕にかけて血が付いていた。普段は救急車とかも通らないので『何か』と思って現場近くまでいった。この辺りは目立ったトラブルは聞いたことがないのに」と驚いていた。

    ■    ■

 ボーガンは、競技や海外では狩猟に使われる洋弓銃。銃に弓を張ったような形で、引き金で矢を放つ。凶器として使われる事件はこれまでに何度も起きているが、国内では使用や購入、所持について法規制はない。

 競技団体などによると、ボーガンはアーチェリーのように離れた場所から的を狙うスポーツ用具として販売されている。自主的に18歳未満には販売しないようにしている店もあるが、インターネット販売が主流という。

 2013年に神奈川県で、10代の長男が母親の頭を隣の部屋からボーガンで撃ち、ナイフで首を突き刺すなどして殺害した。

 15年には、愛知県で新聞配達員の30代男性がボーガンや刃物で襲われる事件が発生。逮捕された容疑者は、サイトで複数のボーガンやナイフを購入していたとされる。

 同年、男性がボーガンで撃たれる事件が発生した茨城県は、青少年健全育成条例に基づき、有害器具に指定。18歳未満への販売、貸与を禁じ、違反者には30万円以下の罰金が科せられるようになった。

2020/6/4

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