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宝塚・ボーガン殺傷

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神戸地裁=神戸市中央区橘通2
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神戸地裁=神戸市中央区橘通2

 兵庫県宝塚市の民家で2020年6月、男女4人がクロスボウ(洋弓銃)で撃たれて死傷した事件で、殺人と殺人未遂の罪で起訴された無職の男(28)の裁判員裁判が9月25日に神戸地裁で始まることが13日、地裁への取材で分かった。期日は一度、22年10~11月に指定されていたが、男の心身の不調を理由に取り消されていた。事件発生から5年を経てようやく公判開始のめどがたち、殺害に至る経緯や動機を巡る審理が注目される。

 期日は、9月25日の初公判から10月31日の判決まで計7回。関係者によると、責任能力の有無が主な争点になるとみられる。

 起訴状によると、20年6月4日午前、自宅で祖母=当時(75)=と弟=同(22)、母=同(47)=の頭部にクロスボウの矢4本を発射して殺害し、伯母(54)の首にも矢1本を撃って骨折などの重傷を負わせたとされる。

 神戸地検は起訴前、男の鑑定留置を実施。結果は明らかにしていないが、「証拠から刑事責任能力が問えると判断した」とし、21年1月に起訴していた。

 起訴後は裁判所と検察官、弁護人が争点や証拠を絞り込む公判前整理手続きを開き、公判期日を22年10~11月に指定したが、男の心身の状態が悪化したため手続きを停止。治療を続け、公判を受けられる状態に回復したとみられる。

 クロスボウはボーガンとも呼ばれ、20年7月には神戸市兵庫区で女が当時の夫を撃つなどした殺人未遂事件が発生。これらの事件を受け、クロスボウの所持を原則禁止し、都道府県公安委員会の許可制とする改正銃刀法が22年3月に施行された。

2025/8/14
 

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