いのちをめぐる物語
海洋散骨を巡っては法律上、特段のルールがなく、全国約40の関連会社が加盟する日本海洋散骨協会(東京都)が独自のガイドラインを定めている。
背景にはインターネット上で多くの業者がサービスをPRし、格安の「委託散骨」が目立ち始めたこともある。ガイドライン導入は2014年。「祭祀(さいし)として節度を持って行われることを確保する」とした上で、海岸や防波堤など近辺では行わない▽金属やビニールなど自然に返らないものはまかない-などとする。
自治体がガイドラインを設けるケースもある。温泉地として知られる静岡県熱海市は「海はブランドイメージの一つ」とし、15年に「市海洋散骨事業ガイドライン」を策定。市内の土地から10キロ以上離れた海域で行う▽海水浴やマリンレジャーが多い夏期の海洋散骨は控える-ことなどを事業者に求める。ただし、罰則はない。静岡県内では伊東市も同様の指針を定めている。
兵庫県によると、県内では現在、同様の動きはないという。神戸市みなと総局は「陸に近いところでは望ましくない」とするが、明文化したものはないという。(中島摩子)
2019/8/9いのちの終い方を考える ALS女性患者の嘱託殺人事件2020/9/20
【詳報】ALS患者嘱託殺人への受け止め シャボットあかねさんに聞く2020/9/20
「限られた時間を心豊かに」がん患者団体代表で僧侶の宮本さんが会設立2020/9/7
手を借りれば何でもできる 知ってますか、ALS患者のこと2020/8/23
触れ合えば、個性分かるのに 西村隆さんのコメント全文2020/8/23
望む最期を共有「人生会議」 コロナ禍で高まる重要性2020/8/10
写真と言葉で刻む「生」 国森康弘さんが新著出版2020/4/20
緩和ケア病棟、増加の一途 30年で全国431施設に2020/3/22
伴侶を失った65歳以上の死別者 兵庫に38万人2020/3/5
未婚率上昇で増加 シングル介護の悩み共有する会2020/2/27
家族亡くした喪失感癒やす 遺族会、関西で広がり2020/2/17
終末期の迎え方、医師がヒント 神戸新聞東播支社でセミナー2020/2/11
多様なみとり、写真で紹介 神戸出身のフォトジャーナリスト講演2020/2/3
【アンケート】人生の終章へ、あなたの思いは2019/12/20
【アンケート】自身の死生観に影響した出来事は2019/12/20
「死」を話題4割に抵抗感 みとりの経験が左右2019/12/13
延命治療95%「望まない」 高年齢ほど割合多く2019/12/12
自宅で最期6割希望も「困難」 65歳以上、家族の負担懸念2019/12/11
医療過疎の山上集落へ移住 医師と看護師 兵庫から岡山・美作に2019/12/4
死者の4割、自宅で最期 みとりが「文化」の離島2019/12/2
「散らす人生」始めては 淀川キリスト教病院名誉ホスピス長講演2019/11/16
認知症って隠さなあかんこと? 接客で心元気に2019/10/29
最期までこの家で 死と向き合う家族の姿描く映画2019/10/27
みとり、緩和ケアの課題探るシンポ 神戸で11月2019/10/25
みとり需要、増える在宅支援診療所 兵庫は860超2019/9/22
「孤独死」同居でも増加 引きこもりや家族認知症で発見遅れ2019/8/19
延命意思を事前データ化 QRコードで確認検討2019/8/11
「海に帰る」散骨で別れ 葬送多様化、高まる需要2019/8/9
海岸は禁止 自然に返らないものまかない 海洋散骨で独自指針2019/8/9
人生「最期」見つめるカードゲーム 「もしバナゲーム」活用広がる2019/8/4
医療やケア、地域づくり考える 黒田裕子さんの思い受け継ぎ、7月フォーラム 2019/6/13
人生の最終段階迎えたら 希望の過ごし方、事前に話を2019/6/12
火葬炉、都市部で増強の動き 「多死社会」に備え2019/6/12
「看取りの家」断念 多死社会の課題浮き彫りに2019/6/8
VR映像で思い出の場所へ 終末期緩和ケアに効果2019/6/7
終末期の暮らしを考える 7月から神戸で講座2019/6/6