いのちをめぐる物語
人生の終末期の迎え方を考えるセミナーが9日、兵庫県加古川市加古川町北在家の神戸新聞東播支社であった。同市で長年、自宅でのみとりやケアに取り組む西村正二医師(71)が講演し、参加した約50人が熱心に聞き入った。
同支社主催。神戸新聞東播版では昨年からシリーズ「終章を生きる」を続け、高齢期の暮らしの課題を取り上げており、その一環としてセミナーを開いた。
西村医師は、多くの高齢者が自宅で最期を迎えることを望みながら、約75%の人が病院で亡くなっている現実に言及。医療やケアについて本人の希望が実現するよう、事前に話し合う「人生会議」の取り組みを広げる必要性を訴えた。
続いてエンディングノートに関する講座を開く竹裏由佳(ちくりゆか)さん(51)=加古川市=が、介護を受けるようになった時を想定したノートの書き方を解説した。(切貫滋巨)
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