開館から20年の歩みを振り返る芸術監督の佐渡裕=兵庫県立芸術文化センター
開館から20年の歩みを振り返る芸術監督の佐渡裕=兵庫県立芸術文化センター

■「千人の交響曲」「戦争レクイエム」…記念公演多彩に

 兵庫県立芸術文化センター(西宮市)が今年、開館から20年を迎える。阪神・淡路大震災からの「心の復興・文化の復興」の象徴として始まり、芸術監督を務める指揮者佐渡裕のプロデュースオペラや、専属オーケストラ「兵庫芸術文化センター管弦楽団」の定期演奏会など年間で約750公演(2023年度)を開催。入場者数は24年3月に累計850万人に達した。佐渡は「成功したという感覚はある」と20年の歩みに確かな手応えを感じている。(藤森恵一郎)